疑問

自閉症の子どもが学校に行けなくなった。そのとき親はどうするべき?

中学生の長男と次男。
去年から学校に行けなくなりました。

夫と相談したりいろんな人に話を聞く中で、私の今の考えを残しておこうと書くことにしました。
もちろん、正解なんてないとは思います。
私の考えが間違っているのかもしれません。
でも、今より前に進むためには必要なことだと思っています。

学校に行きたくない理由

学校に行きたくない理由は、長男と次男で違います。
違う人間だから当然ですよね。
それぞれ箇条書きで書き出してみようと思います。

長男の場合

まずは長男の行きたくない理由から聞いてみました。

  1. 偏頭痛がある
  2. 教室がうるさい
  3. 人の話し声を聞くのが苦痛
  4. 同級生と話が合わない(小学校低学年くらいの知能に見える)
  5. 「~しなさい」と強制されるのが嫌
  6. 勉強しても忘れるからムダ(学習障害があるため)
  7. 日光が苦手
  8. 先生は自分勝手だと思っている
  9. そもそも学校に行く意味がわからない

もともと音(人の声)と光が苦手なので、それがストレスになって毎日偏頭痛がある状態。
家では落ち着いているんだけど、学校の日は毎日マクサルト(偏頭痛の薬)+痛み止めが欠かせない。
病院の先生からも偏頭痛の原因はストレスって言われているから、思い込みも少しはあるかもしれませんが。

中学校に行きはじめて、うつっぽいかな?って感じるようになってきました。
「生きている意味は…」とか、「生きていても無意味」とか言っていたのでよくない状態だったと思います。

次男の場合

次男は自閉傾向が長男よりも強く、人との関りを極端に嫌うタイプ。

  1. 人が多いのが嫌(1クラス42人)
  2. 給食が嫌(偏食があるため)
  3. 勉強が嫌
  4. 毎日何をすればいいのかわからないのが苦痛
  5. 体調が悪くても先生に言えない
  6. 人と話をしたくない・会いたくない
  7. 小学校と違うのが受け入れられない

無理に学校へ行っていた時は、学校が苦痛で食欲低下と睡眠不足、腹痛などの体調不良に悩まされていました。
前は食欲旺盛(特定の食べ物のみ)だったのに、食べたくないと言い始めたり。

長男同様うつ気味に感じるところもあって、無理に学校に行きなさいとは言いにくい状況になっていました。

学校生活を上手に過ごすには

二人が学校を嫌がるようになってきたときに、病院や療育の先生に相談してみました。
そのときに、教えてもらった対応は4つ。

  • 日数を決めて登校する
  • 課題提出で登校したことにしてもらう
  • 家での過ごしかたを見直してみる
  • フリースクールを検討してみる

日数を決めて登校する

まず、どれくらいなら学校へ行けそうかを本人に聞いてみました。

  • 月曜日は行きたくない
  • 体育など、特定の教科があるときは行きたくない
  • 給食のメニューによって行きたくない
  • がんばって2日くらいしか行けない

月曜日が行きたくないのは、長男と次男に限ったことではないはず。
教科によって苦手なことがあると、行きたくないのも共感できます。
次男は偏食があるから、食べられないメニューのときは牛乳で飲み込むのが苦痛らしい。

対策を練れないこともないけど、コロナウイルスのこともあってそもそも外に出たくないのが本音みたいでした。

ありさ

長男曰く、「あんなに人が多いとこに行くなんて自殺行為だ!」とのことでした。


本人の無理のない範囲で学校に行くのがいいとは思うけど、それが本当にいいことなのかな?とも考えたりしました。

課題提出で登校したことにしてもらう

コロナウイルスのこともあって、放課後に登校して課題を提出する方向でもいいのかな?とも思いましたが…
みんなが部活をしている時に学校に行くのも無理でした。

人に会うことに抵抗があったことと、授業を受けていないことを『悪いこと』に感じてしまったみたいです。

課題も授業を受けていないのでわからないことが多く、私と一緒に問題を解く感じでした。

ありさ

課題はほとんど私の宿題状態になっていました。

給食のメニューによって行きたくない

これは次男の訴えでした。

野菜がほとんど食べられないうえ、中学校の給食は規則がありました。

  • 15分以内に食べ終わる
  • 残さない
  • 減らさない

偏食がある次男にはとても苦痛な時間。
それが給食でした。

小学校の頃は、ご飯だけ食べていたのでどうにか大丈夫でしたが、中学校に入るとご飯だけ…もできなかったみたいです。

ありさ

食事は楽しむものなのに、苦痛に感じてしまい家でも食べられなくなってしまいました。

フリースクールを検討してみる

今は週2回放デイに行っていますが、半年くらいフリースクールにも通っていました。

ですが、フリースクールは自分で課題を持ち込んだりスケジュールを自分で組まないと行けません。
何をしていいのかわからない長男と次男は、半日椅子でぼーっと過ごすことが多かったそうです。

決められたスケジュールでは動けるけど、決まっていないと何もできない。
これは自閉症の特性が強く出てしまったんだと思います。

ありさ

せっかく紹介してもらったフリースクールでしたが、半年で行くのをやめてしまいました。

私の考え

学校が嫌なら休めばいい。

こんな風に言えたら、きっともっとラクなんだろうな。

逃げることは悪いことじゃない。
それは間違いじゃないと思う。
でもこれから先の人生、逃げてばっかりじゃ生きていけないのが現実です。

  • 仕事をしないと生きていけない
  • 人付き合いも必要
  • 困ったときは助けを請うことも必要
  • 家事もできないといけない

今以上にたくさんの困難と向き合いながら、それでも生きていかないといけない。
それなら逃げることを教えるよりも、耐えることを教えたほうがいいんじゃないか。

逃げる大切さと逃げない大切さを教える難しさ。
勉強不足をあらためて感じました。

まとめ

今思えば、フリースクールに行ったことも不登校で悩んだ時間も、きっと必要なことだったと思います。

あのとき悩んだ時間があるから、今放デイに二人とも楽しそうに行くことができています。
中学校の先生に不満がなかったとは言い切れないけど、先生も一緒になって悩んでくれました。

小学校と比べるわけじゃないけど、中学校の支援学級の先生は発達障害への理解がそこまで進んでいません。
だけど、時間を見つけては話を聞いてもらえたこと。
とても心強かったこと…

きっとこれからも忘れないと思います。

まとまりのない文章になってしまいましたが、これが今の私の想いです。