6月21日に長男と次男が発達検査(WISC-Ⅲ)を受けてきました。
検査を受けたときの長男は、11歳7か月。
WISC-Ⅲは5歳から16歳11か月まで適応の検査です。
https://koko2018.com/jiheisyou-kensa/
2年ぶりの検査だったので、本人も緊張していたみたいですが、無事に終えることができました。(私もホッとしました。)
今回は、長男の詳しい発達検査の結果を紹介しますね。
https://koko2018.com/jiheisyou-kensa-jinan/
Contents
発達検査(WISC-Ⅲ)の詳しい数値
発達検査の詳しい数値をみていきましょう。
- 全検査IQ…85
- 言語性IQ…92
- 動作性IQ…79
- 言語理解…95
- 知覚統合…76
- 注意記憶…76
- 処理速度…86
数値だけ見てもわかりにくいですね…
グラフにしてみました。

得意・不得意があるので、デコボコしているのがわかりますね。
このデコボコが自閉症の特徴になっています。
長男の診断名は、自閉症スペクトラムです。
(睡眠障害も併発)
https://koko2018.com/jiritu-seisinmen-suimin/
次に、この検査結果を言語性と動作性に分けてみていきましょう。
言語性検査の評価点

- 知識…6
- 類似…10
- 算数…7
- 単語…11
- 理解…10
- 数唱…5
この評価点は、10を標準としたものです。
標準以下のものもありますが、思ったよりもいい結果になりました。
「毎日友達と遊んだり、人と話すことが好きなことが関係しているのでしょう」とのことでした。
検査の時も、人見知りをすることもなく話せていたみたいです。
動作性検査の評価点

- 完成…3
- 符号…10
- 配列…9
- 積み木…6
- 組み合わせ…7
- 記号…5
- 迷路…検査できず
視機能(見る力)に問題がある長男は、視覚的な検査が苦手です。
検査の結果はデコボコがあり、迷路は本人が動き出したので検査をすることができなかったみたいです。
もともと多動気味だった長男は、じっと座っていることも苦手です。
検査時間は1時間程度だったので、集中力が切れてしまったことも原因の1つだと思います。
苦手分野にもかかわらず、よく頑張ってくれました。
言語性検査と動作性検査の結果を比べてみる
言語性検査と動作性検査の数値が出たので、グラフにして比べてみましょう。
数値だけ見てもわかりにくいので、グラフにすることはおすすめですよ。


※動作性検査の迷路は、できなかったので0にしています。
どうでしょうか?
デコボコが激しいのがわかりますね。
得意分野と不得意分野とでは、8の差がでました。
この差が、生活していくうえでとても重要になってきます。
この結果でわかること
言語性検査と動作性検査は”下位検査”と呼ばれるものですが、得意・不得意を特定するうえでとても重要なものです。
長男の場合は、動作性検査に比べて言語性検査の方が数値が高くなっていますね。
これは、目で見て理解するよりも聞いて理解するほうが得意なことを示しています。
スケジュールを伝えるときや変更を伝えるときは、文字で書くよりも言葉で伝えたほうが伝わりやすい結果になりました。日常会話も問題なくできるので、こんな結果になったのだと思います。
動作性検査で分かったことは、目で見る力が弱いこと。
- 間違い探しが苦手
- 片付けが苦手
- 探し物が苦手 など
見る力が弱いということは、目の前にあるものが見つけられなかったり、片付けができないなどの問題がでてきます。(ちなみに、迷路も苦手です。)
検査の結果を受けて気をつけること
この結果を受けて、学習面と生活面で気をつけることがわかりました。
学習面で気をつけること
長男は学習障害もあるのですが、勉強も黒板を見て写したり、漢字ドリルなどを写しても理解しにくいことがわかりました。
字を書くことがもともと苦手だったので、とりあえず読むだけにしていました。
でも、教え方を変えると覚えられるようになるかもしれないと教えてもらいました。
漢字の教え方
- 漢字を大きく書く
- 分解してみる
- 一つづつ確認しながら組み立てる
- もう一度書いてみる
たとえば、「音」という漢字は「立」と「日」でできていますよね。
これがくっつくと、書けない…となっていました。
「じゃあバラバラで考えたらいいじゃない!」ということですね。
ほかにも、算数はくりかえし問題を解いても理解しにくいこともわかりました。
「なんでこの答えになるか」の過程が重要になってきます。
少しのことですが、知っているのと知らないのでは大違いです。
生活面で気をつけること
まず、片付けられないこと・目の前のものに気が付かないことは、思い当たることがたくさんありました。
使ったものを片付けられないのは、どこに片付けていいのかわからないから。
部屋の模様替えをして場所を移動したときは、どこに置いたのかわからなくなってパニックを起こすこともあります。
- できるだけ部屋の模様替えはしない
- 置き場所はいつも同じにする
- 置き場所を変えたときはラベルをつけてわかるようにする
ほかにも、じゅうたんの柄が派手だと気が付かないことが多いので、物を踏んでけがをしてしまうこともあります。
お茶碗にご飯粒が付いていても気が付かないことも。
- じゅうたんは無地のものに変える
- お茶碗を白以外の色にする
などの工夫が必要なことがわかりました。
これまで気にもしていなかったことが、長男にとってはストレスになっていたみたいです。
生活しやすくするためにしたこと
これらのことを知ったうえで、部屋の模様替えと勉強方法を見直してみました。
- 使っていないものは置かない
- 長男の収納は一か所に置く
- iPadを使った勉強法を取り入れる
iPadはもともと使っていたのですが、支援学級の担任の先生が変わったときに使わなくなっていました。
でも、iPadの必要性を感じたので、家にあったものを使うようにしました。
(少し古いのですが、まだまだ活躍してくれそうです。)
発達検査でより子供を知ることができる
今回、長男の発達検査の結果を公開しようか悩みました。
でも、長男が発達検査を受けるときにネットを使って調べたこともあって、公開することに決めました。
発達検査の結果で子供を見る目が変わることはありませんが、より深く知ることでこれからの生活に役立てることもできます。
少しでも過ごしにくさを減らすためにも、発達検査を受けてみてはどうでしょうか?
今回も読んでいただき、ありがとうございました♪