先日、長男(検査時11歳7か月)のWISC-Ⅲの検査結果を公開したのですが、次男の検査結果は全く違う結果になったので、次男も公開しようと思います。
https://koko2018.com/jiheisyou-kensa-tyounan/
次男も長男と同じ、WISC-Ⅲという発達検査を受けました。
この検査は、5歳から16歳11か月までの子供に適応される検査です。
https://koko2018.com/jiheisyou-kensa/
今回の検査は2年ぶりの検査で、検査をしてくださる方も全然知らない人でした。
人見知りが激しい次男にとっては、とてもストレスが溜まる時間だったと思います。
次男は、検査を受けたとき10歳7か月でした。
それでは、検査結果をみていきましょう。
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発達検査(WISC-Ⅲ)の詳しい数値
次男の発達検査の詳しい数値はこちら。
- 全検査IQ…84
- 言語性IQ…77
- 動作性IQ…94
- 言語理解…77
- 知覚統合…97
- 注意記憶…82
- 処理速度…94
このような検査結果が出てきました。
長男のときのように、グラフにしてみましょう。

はい、こんな感じですね。
長男の結果と同じように、得意・不得意があってデコボコしているのがわかります。
次男の診断は、自閉症スペクトラム・睡眠障害です。
睡眠障害は、5年生になって追加されました。
自然学校やクラス替えなど、環境の変化が大きかったのも原因の一つだと思います。
https://koko2018.com/jiritu-seisinmen-suimin/
言語性検査の評価点

- 知識…6
- 類似…9
- 算数…7
- 単語…6
- 理解…4
- 数唱…7
この評価点は10を標準としたものです。
全体的に低い数値になっていますね。
長男と違って、人見知りや場所見知りをする次男は、基本的に人と話をすることが苦手です。
とくに、あまり面識のない人とは会話をしようとしないので、
とすぐに返答します。極力会話を避けるような様子だったそうです。
動作性検査の評価点

- 完成…5
- 符号…8
- 配列…13
- 積み木…12
- 組み合わせ…8
- 記号…10
- 迷路…9
一人でもくもくと作業することが好きな次男は、比較的高い数値になりました。
迷路も好きなので、最後まで検査を受けることができましたよ。
言語性検査と動作性検査を比べてみる

言語性検査と動作性検査の結果を、グラフにして比べてみましょう。


どうでしょうか?
数値の差が大きくでましたね。
得意・不得意なことの数値の差は、9となりました。
言語性検査に比べて、動作性検査の方が平均的に高い数値になっています。
長男とは反対の結果になりましたね。
この結果でわかること
言語性検査よりも、動作性検査の方が高い数値になっていますね。
これは、耳で聞いて理解するよりも、絵や文を見て理解する方が得意なことをあらわしています。
- 会話が成立しにくい
- 極力話すことを避ける
- 大事なことは書いて説明する
- 一人でする作業は好き など
次男はスケジュールや大事な会話などは、紙に書いて説明しています。
学校でも、スケジュールや予定の変更は黒板やノートに書いて説明してもらっています。
(パニックを起こさないためにも、視覚的に伝えるほうが効果的でした。)
口頭で質問されても、頭で考えているうちに別の答えになってしまうことも。
わかっているのに伝えられないもどかしさも感じているようでした。
自分の感情を伝えることも苦手なので、泣いたり・怒ったりします。
機嫌がいいときは、一方的に話してくることもありますが…。
検査の結果を受けて気をつけること

言語性検査と動作性検査の結果をみて、学習面と生活面で気をつけることがわかりました。
学習面で気をつけること
次男は、口頭での説明が理解しにくいことがわかりました。
高学年になると口頭での説明が増えてきますが、次男は理解できていないことが多く、支援学級で個別に教えなおしてもらう必要も。
- 交流学級で勉強したことは支援学級に帰って復習する
- 漢字や計算は書いて覚える
- 宿題の範囲は目で見てわかるようにする
このように、視覚的にわかるようにすると理解しやすいようです。
学校では理解していても、家に帰るとわからなくなることもあります。
場所や環境が変わると、できていたこともできなくなってしまうので、注意が必要ですね。
生活面で気をつけること
生活面で気をつけることも、長男とは大きく違います。
会話の面では、
と思うことがよくありました。
次男が帰ってきたときに私がいないと電話をかけてくるのですが、私以外の人が電話に出るとパニックを起こします。
電話で会話をしていても、理解できていないみたいで
と何度も聞きなおします。
メモを書いておくと、電話はかけてきますがすぐに納得してくれます。
大事なこと・伝えないといけないことは、書いて伝えるようにしました。
スケジュールも、カレンダーに書いておき自分でも確認するように伝えました。
確認で聞いてくることもありますが、すぐに納得してくれるようになりましたよ。
生活しやすくするためにしたこと
次男は、スケジュールの急な変更が苦手で、先のことが見えないと不安になってしまいます。
時間がなくて、口頭で伝えるとほとんど理解できていません。
このことを踏まえた上で、どうしたら生活しやすいかを考えてみました。
- 次男専用のカレンダーを作る
- スケジュールが変更になったときは早めに伝える
- 家でも毎日同じタイムスケジュールにする
- 大事なことは書いて伝える
- 人と会うときはあらかじめ伝えておく
これまで、子供用のカレンダーを共用で使っていたのですが、次男専用を作りました。
学校行事・家族でのお出かけ予定・外食する日など、次男に関係のあることは全部書くようにしています。
ホワイトボードを活用して伝えるようにしました。
これからは、iPadを使ってスケジュール管理をするようにしていきたいと思っています。
自閉症でも子供によって全然違う
今回、次男の発達検査(WISC-Ⅲ)の結果を見ていきましたが、長男とは全く違うことがわかりました。
同じ自閉症スペクトラムですが、子供によって伝え方や接し方を変えていく必要がありますね。
同じ性格の子供がいないように、同じ自閉症でもみんな同じではありません。
今回の発達検査で、そのことがはっきりとわかりました。
診断名よりも、子供一人一人をみてほしいと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました♪