家でできる支援

自閉症の子どもはお風呂が嫌い?自分から入るようになるコツ。

自閉症の子どもは、お風呂を嫌がることがあります。
それは、お風呂の必要性を感じていないから

ありさ

お風呂に入ると、きれいになるよ。

子ども

今日はあせをかいていないから汚れていない。


こんなやりとりをした日もあれば、

ありさ

病気になるよ?

子ども

入らなくても病気になってない!


こんな会話をした日も…

お風呂に入る意味を理解していないことと、お風呂の必要性を感じていないからだと思うけど…このままでいいはずない!!
ということで、私が子どもが自分からお風呂に入るようにした工夫を紹介していきますね。

お風呂は必要?


まず、子どもたちはお風呂の必要性を理解していませんでした

なんでお風呂が必要なのか。
はっきりとした理由があれば、入るようになると思いました。

そこで、ソーシャルスキルを教えることにしました。

ソーシャルスキルって?

はじめてソーシャルスキルという言葉を聞いた人もいるかもしれませんね。

ソーシャルスキル…社会で生きていくために必要な能力や考え方のこと。(生活面・対人関係など)

自閉症の子どもは、ソーシャルスキルが育ちにくいと言われています。
うちの子たちは日常生活で必要なことを、必要性と理由を伝えながら理解できるまで教えています。

当たり前のことでも自閉症の子はできないといわれるのは、このソーシャルスキルが関係しています。
理解するには時間がかかるので、子どもに合った方法で一人一人に教えていきます。

今回はお風呂のことを紹介しましたが、手を洗うこと服を着替えること集団行動のルールを教えるゲームの時間を教えるなどたくさんの種類があります。

ありさ

ソーシャルスキルの会得は、自立への第一歩です。


ちなみに、私が読んだ本はこちら。

お風呂を嫌がる理由


では、なんでお風呂を嫌がるのか。

自閉症の子は、感覚過敏を持つ子が多くいます。
それは音に対してだったり、肌に触れる感じだったり、みんな違います。

お風呂に入ることは、水の音が苦手な子や濡れるのが苦手な子には苦痛を伴う時間。
それは本人にしかわからないことです。

あとは、汚れは目に見えないこともお風呂を嫌がる原因の1つだと思います。

『見えないもの=ない』と思っているので、自分が汚れていることに気が付きません。

だけど、お風呂はできれば毎日入って欲しいもの。

ありさ

どうにかお風呂に入れる工夫をしていく必要がありますよね。

夏に使えるお風呂に入る理由


夏は、お風呂の必要性を教えやすい時期です。
だって、汗をかくとくさいから。

においって、目には見えないけど感じることはできます。
子どもに、自分の服や体のにおいをかいでもらいましょう。
きっとくさいと感じるはずです。

もしにおいに鈍感だった場合は、においを数値化できる機械を使ってみてもいいかもしれませんね。
お風呂に入ったあとに、同じようににおいをかいでもらいましょう。
そこですかさず、いいにおいになったね!とほめることをお忘れなく♪

ありさ

これが、お風呂を嫌がらずに入れたこと・きれいになったことのお風呂での成功体験になっていきます。

寒い時期のお風呂

夏はお風呂に入りやすいけど、今は冬。
汚れは目に見えないけど、お風呂には入って欲しい!

冬のお風呂は、夏以上に対応が難しいですよね。
寒いのが苦手だったり、服を着替えることも苦手な子も多いです。

冬にお風呂に入って欲しいときは、我が家ではお風呂スケジュールを作っています。
スケジュールを作ることにはメリットがあります。

  • お風呂の日に目印をつけて視覚的にわかるようにする
  • 前もってわかることで心づもりができる
  • 強制感を減らすことができる

大人でも、言われて行動するのと自分から行動するのでは気持ち的に違いますよね。
うるさく言われたくないのは、子どもも同じ。

ありさ

できる限り自分から行動するように仕向けていけると、子どものやる気につながりますよ。

毎日のスケジュールにお風呂を入れる

どうしても嫌がって入らないときは、毎日のスケジュールにお風呂を組み込んでしまいます。

これをしたら、次はお風呂。
何時になったらお風呂…

こんな感じですね。
一度習慣づくと毎日お風呂に入ることが当たり前になってきます。
根気がいるかもしれませんが、お風呂は入らないといけないものということを教えてあげましょう。

お風呂に入って気分爽快


お風呂に入ると、疲れがとれたりよく眠れるようになったりしますよね。
どんなにお風呂に入りなさい!と怒っても、納得していないので嫌々入るようになってしまいます。

成功体験をさせることは、自閉症の子どもにとってとても大切なことです。
怒って無理やりお風呂に入るより、自分から楽しんで入ってくれる方がいいですよね?

どんなことでも、必要性と理由がわかれば納得できるものです。
お風呂が少しでも楽しく入れるようになるといいですね。

今回も読んでいただき、ありがとうございました♪